地元愛が生んだ
町家のショッピングモール
【五条モール】
街の良いところを残していくために
元お茶屋を改装したショッピングモール「五条モール」。1階、2階あわせて6つの部屋があり、スナックやギャラリー、雑貨屋などが入居している。雰囲気はとにかく自由。それぞれの入居者が個性を生かして運営している。
通りに面した101号室で「スナックえでん」を営むのは、モールの代表者の一人でもある永谷咲子さん。香川県出身の咲子さんは、かつて五条モールの近くにあった飲食店で働いていた。そうするうちに、すっかり惚れ込んでしまった元遊郭というこの界隈独特の雰囲気を守りたいと考えるようになり、五条モールの建物の管理を任されるまでになったという。「入居者がそれぞれのしたいことをしてこのモールを盛り上げて欲しい。この界隈の中心的な存在であり続けることで、この雰囲気を守りたいのです」。永谷さんは言う。
直接のふれあいから生まれる出会い
各店舗は狭い空間なので、直接店主とふれあえるのが魅力。会話の中から生まれる新しい出会いも多いだろう。1階奥の102号室にはアートスペース「bgm gallery and shop」が入っている。運営メンバーは3人。BGMのように、そっと人の暮らしに寄り添うような作品をテーマに、得意な分野が異なる3人が作家をセレクトし企画展を数珠つなぎに運営している。
2階203号室は雑貨店「Choki-Loni」。咲子さんとご主人が友人だったという小林信恵さんが、自身の好きなもの、芸大に通いながら「CuBerry」(http://cuberry.me/)というバンドで活動中の娘・奏子さんのCDや友人たちの作品などを扱う。「今後は、特定の作家を取り上げた企画展示のコーナーも作っていきたい」と話す仲良し親子だ。
モールの界隈も散策してみよう
取材後、咲子さんの呼びかけで、モールの界隈を歩いた。モダンなデザインが目を引くカフェーや竜宮城のような歌舞練場、驚くほど豪奢なお茶屋など…。ここにしかない景観がそこかしこに残されている。通りでは時折、地元の人とすれ違い、「暑いねえ」「蒸しますねえ」と会話を交わす雰囲気はとても和やかだ。
かつての遺構とともに、今も人々が暮らす町・元五條楽園。その空気に溶け込みながら、個性的な店を運営している五条モールの店主たちに会いに行ってみてはいかがだろうか。
Information
店舗名 五条モール
営業時間 店舗によって異なる
定休日 店舗によって異なる
住 所 京都市下京区早尾町313-3
URL http://5jm.jp/
スナックえでん http://gojoeden.tumblr.com/
bgm gallery and shop http://bgmkyoto.tumblr.com/
Choki-Loni Instagram CHOKI_LONI
※掲載内容は、取材時(2018年8月)のものです。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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